トーマス・ムニエのプレースタイルの特徴|元工場員から欧州SBの頂点へ

※本サイトのコンテンツには、商品プロモーションが含まれています。

トーマス・ムニエさんのプレースタイルは、現代サッカーにおける「超攻撃的サイドバック」の代名詞として知られています。

ベルギー代表として活躍する右サイドバックの彼は、クラブ・ブルッヘへの移籍前までガラス工場で働いていた異色のキャリアを持つ選手です。

この記事では、トーマス・ムニエさんのプレースタイルの特徴を詳しく解説します。

元ウインガー由来の推進力・シュート力・190cmという長身を活かした攻撃的なプレーが、いかにして欧州トップレベルのSBとしての評価を生み出したのかを、経歴とともに見ていきましょう。

記事のポイント

①:トーマス・ムニエのプレースタイルは超攻撃的サイドバック、元はウインガー

②:ガラス工場勤務から欧州ビッグクラブへという異色の経歴

③:ベルギー代表でサイドバックとしてハットトリックを記録した離れ業

④:PSG・ドルトムントなどビッグクラブで活躍した190cmの右SB

トーマス・ムニエのプレースタイルの攻撃的特徴

  • トーマス・ムニエのプレースタイルの全体像
  • 積極的なオーバーラップと推進力
  • 元ウインガー由来のドリブルとシュート力
  • 190cmの長身を活かしたプレースタイル
  • 守備面の課題と改善の軌跡

トーマス・ムニエのプレースタイルの全体像

 

この投稿をInstagramで見る

 

Thomas Meunier(@thomas12meunier)がシェアした投稿

トーマス・ムニエさんのプレースタイルの核心は、「インナーラップサイドバック」と呼ばれるポジションに体現されています。

ゲームサイトであるeFootballでも彼のプレースタイルは「インナーラップサイドバック」と分類されており、単なる守備的なSBではなく攻撃に深く関わる役割が設定されています。

ここでは、そのプレースタイルの全体像を整理していきましょう。

インナーラップサイドバックとは何か

現代サッカーにおけるサイドバックの役割は大きく変化しています。

従来はサイドを駆け上がりクロスを供給する「オーバーラップ型SB」が主流でしたが、近年は内側に侵入して中盤を作る「インナーラップ型SB」が注目されています。

インナーラップ型SBの特徴は以下の通りです。

①サイドの外側だけでなく内側にも侵入してチャンスを作る

②中盤と連携してビルドアップに参加する

③ゴール前に顔を出してシュートやラストパスを放つ

ムニエさんはこのスタイルを体現しており、特に「ゴール前での冷静な判断」がプレースタイルの中で際立っています。

「超攻撃的SB」と呼ばれる理由

ムニエさんが「超攻撃的SB」と呼ばれる理由は、攻撃への貢献度が際立っているからです。

「ムニエ選手の特長はサイドバックにあるまじき推進力と高さ」という評価が示すように、通常のSBの概念を超えた攻撃力があります。

元々ウインガーとしてキャリアをスタートさせた経験があるため、ボールを持った際の攻撃的な発想がそのままプレースタイルに残っています。

「アシストにゴールにゴール前で決定的な仕事をするのがムニエの特徴」という評価は、この攻撃特化型のプレースタイルをよく表しています。

プレースタイルを形成した経歴の特殊性

ムニエさんのプレースタイルがユニークである理由のひとつに、20代前半まで働いていたガラス工場という経歴があります。

プロサッカー選手としての道を歩み始めたのが比較的遅かったため、一般的なプロ選手とは異なる経路でSBのプレースタイルを確立しました。

元はFW・ウインガーというポジションから出発し、監督の意向でSBにコンバートされたことで「攻撃的な発想を持つSB」というプレースタイルが生まれたのです。

プロフィール表

項目 詳細
本名 Thomas Meunier(トーマス・ムニエ)
生年月日 1991年9月12日
2026年04月20日現在の年齢 34歳
出身地 ベルギー・リュクサンブール州
身長 190cm
ポジション 右サイドバック(元ウインガー)
プレースタイル インナーラップサイドバック
国籍 ベルギー代表
代表実績 サイドバックとしてハットトリックを記録

積極的なオーバーラップと推進力

トーマス・ムニエさんのプレースタイルで最も目立つのが、積極果敢なオーバーラップと圧倒的な推進力です。

「特に積極果敢なオーバーラップは迫力があり、ムニエの攻撃参加から数的優位を作りチャンスが生まれます」という評価が示すように、オーバーラップの質と頻度がプレースタイルの中心をなしています。

オーバーラップの特徴

ムニエさんのオーバーラップは、単なる「サイドを走り上がるだけ」ではありません。

タイミング・スピード・位置取りのすべてが計算されており、相手のディフェンスが対応しきれないうちに有利なポジションを確保します。

190cmという長身ながらスプリントスピードも高く、突然のオーバーラップで相手SBや対面の選手を置き去りにするシーンが多く見られます。

「元々ウイングであり単独突破はお手の物で、推進力を生かしグイグイとボールを進めていきます」という評価は、まさにオーバーラップの質を表しています。

推進力の源泉

ムニエさんの推進力の源泉は、ウインガー時代に培った「前に進む感覚」にあります。

DF選手がボールを持った際に後ろに下げることを選択しがちな場面でも、ムニエさんは積極的に前に出る判断をします。

「サイドバックにあるまじき推進力」という表現は、SBとしての常識を超えた積極性を持っていることを示しています。

この推進力がチームに攻撃の起点と数的優位をもたらし、ドルトムントやPSGでも重要な役割を担えた理由です。

オフザボールの動き出し

ムニエさんのプレースタイルのもうひとつの特徴が、オフザボールの質の高さです。

「オフザボールの動き出しも秀逸でDFの裏を取る動きも上手い」という評価は、ボールを持っていない時の動きでチームに貢献する能力を示しています。

DF裏のスペースへのランニング・インナーラップの動き・ポジションの確保など、ボールなしでの動きが相手守備を引き付け、味方のスペースを作り出します。

この動き出しの良さがあるからこそ、ドルトムントの3-4-3における攻撃的なウイングバックの役割も高いレベルでこなせました。

インナーラップによる数的優位の創出

ムニエさんのオーバーラップは外側だけでなく、内側への侵入(インナーラップ)も積極的に行います。

外側のウインガーと連携して相手の守備を引き延ばしつつ、自分はインナーラップでゴール前に顔を出すという動きは、現代サッカーで最も有効な攻撃パターンのひとつです。

ベルギー代表でハットトリックを決めたという事実は、このインナーラップによるゴール前への侵入が実際に結果を出していることの証明です。

元ウインガー由来のドリブルとシュート力

トーマス・ムニエさんのプレースタイルの中で、他のSBと明確に差別化される要素が元ウインガー由来のドリブルスキルとシュート力です。

「190cmの長身選手ですが、ボールを持ってもドリブルが上手いのでテクニックを活かした突破もできます」という評価は、体格と技術の両方を兼ね備えていることを示しています。

ドリブルスキルの特徴

ムニエさんのドリブルには、ウインガー時代の感覚が色濃く残っています。

「ボールを奪いにきた相手を足技でスッとかわしてクロスを上げるプレーはまさに攻撃の選手という印象」という評価が示すように、細かい足技で相手をかわす技術があります。

190cmという長身でありながら重心が低い状態でのドリブルが可能で、相手からすると大柄なDF選手ではなくウインガーと対峙している感覚になります。

「時には体格を活かした強引な突破でも決定機を作ります」という点も、ドリブルスタイルの多様性を示しています。

SBにして異例のシュート力

ムニエさんのプレースタイルで最も驚かれる部分が、SBにしては異例のシュート力です。

「ムニエはサイドバックと思えないほどシュートが上手い」という評価は、単なる形容詞ではなく実際のゴール実績に裏付けられています。

「チャンピオンズリーグでもダイレクトボレーで豪快なゴールを決めています」というエピソードは、プレースタイルの特異性を示す具体的な事実です。

「シュートもパンチ力があり強烈で豪快なゴールを決めたりもします」という評価と合わせて、SBとしては異常なほどのシュート精度を誇っています。

ゴール前での冷静さ

もうひとつ注目すべき点が、ゴール前での冷静さです。

「サイドバックの選手だとゴール前まで侵入するとつい慌ててしまうことが多いですが、ムニエは非常に冷静沈着」という評価は、精神的な強さとFW経験の組み合わせを示しています。

ゴール前での判断は、DF出身の選手が最も苦手とする場面のひとつです。しかしムニエさんはFW・ウインガー時代に培った「フィニッシュの感覚」をそのまま保持しており、SBの立場でゴールに絡む場面での落ち着きがあります。

このFW経験に由来する冷静さが、SBながらベルギー代表でハットトリックを決めるという離れ業につながっています。

190cmの長身を活かしたプレースタイル

トーマス・ムニエさんのプレースタイルを語るうえで欠かせないのが、190cmという長身がもたらす物理的な優位性です。

SBとしては世界的に見ても希少な高身長であり、この身体的特徴がプレースタイルに独自の色を加えています。

空中戦での圧倒的な優位性

190cmという身長は、SBの中では「CBクラスの身長」と評されます。

「CBクラスの身長があるのでセットプレーでの貢献度は高い」という評価が示すように、コーナーキックやFK時の攻撃セットプレーで得点を狙える存在です。

また守備面でも、相手ウインガーとの1対1の空中戦でヘディング勝負に持ち込める場面では、190cmという長身が有利に働きます。

「またサイドバックでは数少ない『高さ』を持っており、相手サイドバックorサイドハーフを相手にロングフィードの起点になることも出来ます」という評価も重要な特徴です。

ロングフィードの起点としての役割

190cmという長身がもたらすもうひとつの優位性が、ロングフィードの起点としての役割です。

高い位置でボールを持ったときに視野が広く、遠距離への配球もしやすい体格上の利点があります。

この点は、前任者として挙げられるアシュラフ・ハキミさんとの比較でも言及されており、「前任者に比べて『高さ』という重要な攻撃オプションが増える」と評価されていました。

体格を活かした強引な突破

190cmの体格は守備面だけでなく、攻撃時にも活かされます。

「時には体格を活かした強引な突破でも決定機を作ります」という評価は、フィジカルコンタクトに負けない強さを示しています。

「その類まれなフィジカルを生かし、相手を制圧するダイナミックなプレーが非常に特徴的な選手」という表現は、190cmという体格がプレースタイルの核心にあることを端的に示しています。

体格と技術の希少な組み合わせ

190cmの長身でありながら、細かいドリブルと高いシュート技術を持つという組み合わせは、SBとしては世界的に見ても希少です。

通常、大柄な選手はスピードやアジリティで不利になりがちですが、ムニエさんはその弱点を技術でカバーしています。

「ヨーロッパ屈指のウイングバック」という評価が生まれた背景には、この体格と技術の希少な組み合わせが大きく貢献しています。

守備面の課題と改善の軌跡

攻撃面での圧倒的な能力を持つムニエさんですが、プレースタイルには守備面での課題もあります。

この課題を正直に理解することで、彼のプレースタイルの全貌が見えてきます。

ドリブラーへの弱点

ムニエさんの守備面における最大の弱点が、ドリブラーへの対処です。

「特にドリブラーには苦手な印象があります」という評価の通り、素早い切り替えしや方向転換を持つドリブラーに対して後手を踏む場面があります。

「体格の強さやリーチの長さを活かして何とか止めることもありますが、やられてしまうシーンはまだまだ多い」という点は、攻撃的なプレースタイルが守備への集中力に影響を与えているという見方もできます。

飛び込みの早さという傾向

「対人ではやや飛び込みが早い傾向があり、あっさり抜かれてしまう場面も多い」という評価は、守備の技術的な課題を示しています。

攻撃的な発想を持つ選手にありがちなのが「早く奪いに行こうとする」意識が強く、タイミングを誤ってかわされてしまうパターンです。

「特に守備への切り替えが上手くなく、裏のカバーをおろそかにしてしまうことが多い」という点は、攻撃への比重が高いプレースタイルの裏面です。

PSGでの課題とドルトムントでの成長

「守備面での課題がパリSGでレギュラーをつかみ切れなかった原因でもあります」という評価は、ムニエさんの守備力がトップレベルのクラブでのポジション争いに影響したことを示しています。

一方でドルトムントに移籍してからは、3-4-3の戦術でウイングバックとしてより攻撃的な役割を担ったことで、プレースタイルへの要求とポジションの特性がより合致しました。

「ただ、守備の不安を補う攻撃力があるので多少は目をつぶる必要があります」という評価は、彼のプレースタイルの価値を正しく認識したうえでの判断です。

攻撃的プレースタイルとのトレードオフ

ムニエさんの守備面の課題は、攻撃的なプレースタイルとのトレードオフという側面があります。

積極的にオーバーラップし、高い位置でボールに関わることを選択するからこそ、自陣に戻る時間が少なくなりカバーが遅れる場面が生まれます。

これは「超攻撃的SB」というプレースタイルが必然的に抱えるジレンマであり、チームが彼の攻撃力を最大限活かすためには守備組織全体での補完が求められます。

ドルトムントやベルギー代表では、このトレードオフを理解したうえで彼のプレースタイルを最大化する起用法が取られていました。

トーマス・ムニエのプレースタイルを生んだ経歴と現在

  • ガラス工場から欧州のビッグクラブへ|異色の経歴
  • FWからSBへのコンバートとプレースタイルの確立
  • PSGでのプレースタイルと挑戦
  • ドルトムントでの復活とプレースタイルの再評価
  • ベルギー代表でのプレースタイルと評価

ガラス工場から欧州のビッグクラブへ|異色の経歴

 

この投稿をInstagramで見る

 

Thomas Meunier(@thomas12meunier)がシェアした投稿

トーマス・ムニエさんのキャリアで最も語られるエピソードのひとつが、「元・工場勤め」というユニークな経歴です。

DAZNが「元・工場勤め”の右サイドバック、トマ・ムニエ」という見出しで特集を組んだほど、このエピソードはムニエさんの人物像を象徴するものとして広く知られています。

ガラス工場での勤務時代

ムニエさんはクラブ・ブルッヘへ移籍する前の2011年まで、ガラス工場で働いていました。

プロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせたのはREヴィルトン(ベルギー・2009〜2011)ですが、このクラブへの入団直後まで工場での仕事を続けていたとされています。

同じような境遇として比較されるのが、ジェイミー・ヴァーディさん(レスター・シティで奇跡の優勝に貢献したFW)です。

ヴァーディさんも20代前半まで工場勤務をしながらアマチュアでプレーし、後にプレミアリーグのトップクラスで活躍したことで知られています。

遅咲きのキャリアスタート

ムニエさんのプロキャリアのスタートは、多くの選手と比べて決して早くはありませんでした。

しかし、クラブ・ブルッヘへの移籍(2011年)から5年後の2016年にはEUROでの活躍でPSGへの移籍を果たすという、急速な成長を見せています。

遅咲きのキャリアは、むしろ「プロになることへの渇望」と「プレースタイルの成熟」につながったとも言えます。

REヴィルトン〜クラブ・ブルッヘでの成長

2009年から2011年まで在籍したREヴィルトンは、ベルギーの下部リーグに相当するクラブです。

ここからクラブ・ブルッヘ(ベルギー1部の強豪)に移籍し、2011年から2016年まで在籍。

ブルッヘでは5年間でプロサッカー選手としての技術と経験を積み上げ、特に2012〜13シーズンのFWからSBへのコンバート後から評価が急上昇しました。

時期 クラブ・状況 備考
〜2011年 ガラス工場勤務+REヴィルトン 工場勤務と兼業でサッカー
2011〜2016年 クラブ・ブルッヘ(ベルギー1部) FW→SBコンバート、急成長
2016〜2020年 パリ・サンジェルマン EURO大活躍で移籍
2020〜2024年頃 ドルトムント 83試合3G8A
2024年〜 トラブゾンスポル→LOSCリール 背番号12

FWからSBへのコンバートとプレースタイルの確立

ムニエさんのプレースタイルを理解するうえで最も重要なのが、FW・ウインガーからSBへのコンバートの経緯です。

このポジション変更が、「超攻撃的サイドバック」という独自のプレースタイルを生み出した根本的な要因です。

コンバートの経緯

ムニエさんは2012〜13シーズン、クラブ・ブルッヘの監督の意向によってFW登録からSBへのコンバートを経験します。

「2012〜13シーズンより監督の意向で右サイドバックに挑戦。このポジション変更が功を奏しA代表まで選出される選手に急成長」というのが、コンバートの概要です。

FWとして持っていた技術・判断力・ゴール前の感覚をそのままSBの役割に転用することができ、他のSBにはない攻撃的なプレースタイルが確立されました。

ウインガー経験がプレースタイルに与えた影響

FW・ウインガーとしての経験がSBのプレースタイルに与えた影響は計り知れません。

まず「ドリブルで相手を抜く感覚」は、SBになっても失われていません。

次に「ゴール前での判断力とシュートの感覚」も同様で、エリア内に侵入したときに慌てず落ち着いてシュートを選択できる能力は、FW経験なしには身につかないものです。

さらに「裏への動き出し」「スペースを使う感覚」もウインガー時代に培ったものであり、オフザボールの動きの質に直結しています。

2016年EUROでの大ブレイク

コンバートから約4年後の2016年、トーマス・ムニエさんはEURO2016(フランス大会)でベルギー代表として大ブレイクします。

この大会でのパフォーマンスが欧州中のスカウトの目を引き、フランスの名門PSGへの移籍が実現しました。

「2016年のEUROで大ブレイクしパリ・サンジェルマン移籍を果たした」というキャリアの転機は、コンバート後のプレースタイル確立が実を結んだ瞬間でした。

ガラス工場の時代から数えると、わずか5〜6年で欧州屈指のクラブへ辿り着いたことになります。

「遅咲きだからこそ諦めない」という姿勢が、プレースタイルの粘り強さにも反映されているのかもしれません。

コンバートという困難な経験を経てプレースタイルを磨いてきたムニエさんにとって、EURO2016での大ブレイクはすべての努力が報われた瞬間だったはずです。

PSGでのプレースタイルと挑戦

2016年夏、トーマス・ムニエさんはクラブ・ブルッヘからパリ・サンジェルマン(PSG)へと移籍します。

フランスの名門クラブでのプレースタイルの発揮と限界を経験した4シーズンは、ムニエさんにとって大きな学びの時間でした。

PSGでの役割とポジション争い

PSGではレギュラー争いが激しく、コンスタントに先発出場するのは容易ではありませんでした。

「守備面での課題がパリSGでレギュラーをつかみ切れなかった原因でもあります」という評価の通り、世界最高峰のチームに加わると守備の不安定さがより顕在化しました。

一方で「PSGの最後のシーズンであまり出場機会がなかったサブとしてプレーした後」という表現からも、4シーズン目には出場機会が減少していたことが分かります。

チャンピオンズリーグでのダイレクトボレー

PSG時代の輝かしいハイライトのひとつが、チャンピオンズリーグでのダイレクトボレーシュートによるゴールです。

SBがダイレクトボレーでCLのゴールを決めるというシーンは、プレースタイルの特異性を世界に示したものでした。

PSGという最高の舞台でも、ムニエさんのプレースタイルの核心である「攻撃的な発想とゴール前での冷静さ」は変わらずに発揮されています。

PSGのパーティー文化への不信感

PSG時代のムニエさんについては、クラブの文化に関する興味深いエピソードも残っています。

「ドルトムントへの加入が発表されているMFトーマス・ムニエは前所属クラブであるパリSGのパーティー文化に不信感を覚えていた」という報道は、彼のプロ意識の高さを示しています。

ガラス工場から叩き上げでキャリアを作ってきたムニエさんにとって、努力や真摯な取り組みを重視するプロ意識が根底にあり、それがPSGの文化との摩擦を生んだのかもしれません。

PSG時代のプレースタイルへの評価

PSGでの4シーズンは、決して停滞の時間だったわけではありません。

チャンピオンズリーグという世界最高峰の舞台でダイレクトボレーによるゴールを決めるなど、プレースタイルの核心は変わらずに発揮されていました。

「ムニエは『考える人』であると言われています」という評価は、単純なフィジカル頼りではなく、知性的なプレースタイルを持つ選手であることを示しています。

PSGでの経験は、出場機会の多寡に関わらず、プレースタイルをさらに洗練させる場となりました。

世界最高レベルの選手たちと日常的に競争することで、ムニエさんの攻撃的なプレースタイルはさらに高い水準を目指して磨かれていったのです。

ドルトムントでの復活とプレースタイルの再評価

2020年、トーマス・ムニエさんはPSGを離れてドルトムントへ移籍します。

このドルトムントでの約3.5シーズン(83試合3G8A)が、プレースタイルの再評価と復活をもたらしました。

ドルトムントの戦術との相性

ドルトムントが採用していた3-4-3システムは、ムニエさんのプレースタイルにとって非常に相性の良い戦術でした。

「戦術的にもドルトムントは現在3-4-3を起用していましたので前任者ハキミ選手と同様攻撃的なウイングバックとして力を発揮できる環境にある」という分析が示すように、ウイングバックとして攻撃に特化した役割を担えました。

PSGでのSBという役割よりも、攻撃的な動きが明示的に求められるウイングバックの方が、ムニエさんのプレースタイルとの親和性が高かったのです。

ベルギー代表での同僚との連携

ドルトムントにはアクセル・ヴィッツェルさんやエデン・アザールさん(当時)などベルギー代表の同僚も多く在籍していました。

「ヴィツェル、アザール選手とベルギー代表の同僚も多く環境になじむのに時間はかかりにくい」という評価通り、移籍初期から良好な連携を発揮しました。

特にアザールさんとの関係については、「エデンは僕の友人」とムニエさん自身が語っており、ピッチ内外での関係が良好でした。

ドルトムントでのハイライト

ドルトムントでのムニエさんのハイライトのひとつが、「右サイドバックのトーマス・ムニエがハットトリック。アシストも4つ」という公式戦での爆発的なパフォーマンスです。

SBがハットトリックとアシスト4つを記録するという事実は、彼のプレースタイルの攻撃力がどれほど際立っているかを示しています。

「セバスティアン・ケールSD(スポーツ・ダイレクター)は、クラブを通して、これまでのムニエの貢献へ感謝の言葉を綴った」という退団時のコメントも、貢献度の高さを証明しています。

ドルトムント後のトラブゾンスポルとリール移籍

ドルトムントを離れた後、ムニエさんはトルコのトラブゾンスポルへ移籍しました。

その後、フランスのLOSCリールへと移り、現在に至っています。

「リールがベルギー代表DFムニエを獲得。ムニエ『誇りに思う』」という報道は、30代に入っても欧州の有力クラブから必要とされていることを示しています。

どのクラブに移籍しても変わらない「超攻撃的サイドバック」というプレースタイルは、ムニエさんのアイデンティティそのものです。

ガラス工場から欧州のビッグクラブまで登り詰めた彼のキャリアは、諦めない姿勢とプレースタイルへの一貫したこだわりが生み出したものと言えるでしょう。

ベルギー代表でのプレースタイルと評価

トーマス・ムニエさんのプレースタイルは、ベルギー代表でも欠かせない存在として発揮されてきました。

サイドバックとしてのハットトリックという前代未聞の記録が、代表でのプレースタイルの突出ぶりを物語っています。

ベルギー代表での役割

ベルギー代表における黄金世代(ルカク・デ・ブライネ・アザール・アルデルヴァイレルトなど)の中で、ムニエさんは右サイドバックとして重要な役割を担ってきました。

攻撃的なタレントが揃うベルギー代表にとって、サイドから積極的に攻撃参加できるムニエさんのプレースタイルは、チームの幅を広げる存在でした。

「ベルギーの試合を見ていれば、BVBが彼に契約を与えた理由と、彼が絶好調のときに何を期待できるかが分かる」というドルトムント関係者の言葉も、代表での活躍が評価の基準になっていたことを示しています。

ベルギー代表でのハットトリック

最も印象的なのが、「ベルギー代表ではサイドバックながらハットトリックを記録する離れ業を成し遂げています」というエピソードです。

SBがハットトリックを決めるという事実は、ムニエさんのプレースタイルが「SBの常識を超えたもの」であることを最も端的に示しています。

この記録は、今後もベルギー代表史において語り継がれる偉業です。

現在(LOSCリール)でのプレースタイル

現在はLOSCリール(フランス・リーグアン)に在籍し、背番号12をつけてプレーしています。

「リールがベルギー代表DFムニエを獲得『誇りに思う』」という報道からも、リールがムニエさんのプレースタイルに大きな期待を寄せていることが分かります。

30代に入っても攻撃的なプレースタイルを維持し続ける姿は、ガラス工場から叩き上げでキャリアを積んできたムニエさんのプロ意識の高さを示しています。

アザールとの友情とベルギー代表での絆

ムニエさんとエデン・アザールさんの関係は、プレースタイルを超えた深い友情で結ばれています。

「エデンは僕の友人であり、彼は僕に『EUROを中止させるために可能な限りのことをした』とジョークを言っていた」というムニエさんの発言(EURO2020延期時)は、2人の軽妙な関係を表しています。

このベルギー代表での強い絆が、ドルトムントでの共演時にもプレースタイルの相乗効果をもたらしました。

トーマス・ムニエのプレースタイルの総まとめポイント

  • トーマス・ムニエのプレースタイルは超攻撃的サイドバック(インナーラップSB)
  • 1991年9月12日生まれ、ベルギー・リュクサンブール州出身
  • 身長190cmという大柄なSBで、CB並みの高さを誇る
  • クラブ・ブルッヘ移籍前までガラス工場で勤務していた異色の経歴
  • 元々はウインガー(FW)、2012〜13シーズンにSBへコンバート
  • コンバートがプレースタイルに攻撃的発想とゴール前の冷静さを刻み込んだ
  • 最大の特徴は積極果敢なオーバーラップと圧倒的な推進力
  • チャンピオンズリーグでダイレクトボレーゴールを決めたほどのシュート力
  • ベルギー代表でサイドバックとしてハットトリックという前代未聞の記録
  • PSG(2016〜2020)で守備面の課題が顕在化し出場機会に苦しんだ
  • ドルトムント(2020〜2024年頃)83試合3G8Aで攻撃的SBとして復活
  • 守備面ではドリブラーへの弱点と飛び込みの早さが課題として指摘される
  • エデン・アザールさんとは友人関係にある親しいチームメート
  • 現在はLOSCリール(フランス)に在籍、背番号12
  • ヨーロッパ屈指のウイングバック」との評価は現在も色褪せない

▶️他のアスリートの豆知識・その他を知りたい|カテゴリー・記事一覧