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アレハンドロ・グリマルドさんのプレースタイルが、近年の欧州サッカー界で最も注目されているものの一つです。
スペイン・バレンシア出身の左ウイングバックとして、バイエル・レバークーゼンでブンデスリーガ2023-24シーズンのアシスト王に輝き、チームの無敗優勝を支えました。
ウイングバックというポジションながら10ゴール・13アシストという規格外の数字を残したことで、世界中のサッカーファンから高い評価を得ています。
この記事では、精密機械のような左足キックの技術から高いサッカーIQ、守備貢献まで、グリマルドさんのプレースタイルの全貌を徹底解説します。
記事のポイント
①:2023-24シーズンにブンデスリーガアシスト王獲得
②:精密な左足キックでクロス・FKどちらも高精度
③:インナーラップ・オーバーラップの使い分けが巧み
④:高いサッカーIQで試合のリズムを作る頭脳派
アレハンドロ・グリマルドのプレースタイルの特徴|WBの核心
- 精密機械のような左足キックの技術と精度
- ウイングバックとして規格外の得点力
- インナーラップとオーバーラップ|攻撃の多彩な選択肢
- 試合のリズムを支配するビルドアップ力
- 高いサッカーIQと戦術的柔軟性
精密機械のような左足キックの技術と精度
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グリマルドさんのプレースタイルを語る上で、まず触れなければならないのが左足キックの精度です。
ここ、かなり気になるところですよね。
左足から放たれるクロスの精度と多彩さ
グリマルドさんの左足は、まるで精密機械のように正確無比なボールを送り出します。
クロスの精度は欧州トップクラスで、ボックス内の味方選手の頭にピンポイントで合わせるフローティングクロスから、足元に流し込むグラウンダーのクロスまで、多彩なバリエーションを使い分けます。
ボールスピードと高さを絶妙にコントロールできるため、相手ディフェンダーはボックス内での対応が非常に難しくなります。
触れば得点できるようなシュート性のグラウンダーや、頭に合わせやすい高さのボールなど、受け手が合わせやすいクロスを供給する技術は、現役の左サイドバック・ウイングバックの中でも突出したものです。
2023-24シーズンのブンデスリーガでは13アシストを記録してアシスト王に輝きましたが、その多くがこの左足のクロスから生み出されたものです。
ファイナルサードでのパス成功数もブンデスリーガのフルバックの中でトップクラスであり、質と量の両面でチームの攻撃を支えています。
プレースキッカーとしての卓越したFK能力
グリマルドさんはセットプレーのスペシャリストとしても高く評価されています。
フリーキックでは直接ゴールを狙えるほどの精度を誇り、2023年9月のバイエルン・ミュンヘン戦では直接フリーキックを決めて2-2の引き分けに持ち込む劇的なゴールを演出しました。
ベンフィカ時代の2018-19シーズンにも、UEFAチャンピオンズリーグでロングレンジのフリーキックを決め、その正確なキック技術が欧州に広く知られるきっかけとなりました。
コーナーキックでは受け手に合わせやすいピンポイントのボールを供給でき、セットプレーからの得点機会を数多く作り出します。
キック精度の高さはショートパスにとどまらず、長距離のキックにも及ぶため、守備陣を引き付けてから逆サイドに展開するロングパスも高い精度で通せます。
シュート精度と2023-24シーズンの成績
クロスとパスだけでなく、シュートにも高い精度を誇るのがグリマルドさんの特徴です。
ペナルティエリア内外からサイドネットに流し込む正確無比なコントロールシュート、ダイレクトで合わせるシュート、フリーキックによる得点など、様々なパターンでゴールネットを揺らします。
2023-24シーズン全公式戦での成績は12ゴール・20アシストという驚異的な数字で、ウイングバックという攻守両面を担うポジションでこれだけの数字を残したことが、世界中に衝撃を与えました。
ブンデスリーガ単体でも10ゴール・13アシストを記録しており、「規格外のWB」として各メディアから絶賛されました。
| シーズン | 所属クラブ | 試合数 | ゴール | アシスト | 主な実績 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018-19 | ベンフィカ | 54 | 7 | 13 | CL・UEL活躍 |
| 2023-24 | レバークーゼン | 全公式戦 | 12 | 20 | ブンデスリーガアシスト王 |
| 2023-24(BL) | レバークーゼン | BLのみ | 10 | 13 | 無敗優勝・アシスト王 |
ウイングバックとして規格外の得点力
グリマルドさんのプレースタイルで最も驚かれる要素が、ウイングバックとしての圧倒的な得点力です。
二桁得点を達成したWBとしての異次元スコア
一般的にウイングバックは攻守両面を担うポジションであり、純粋な攻撃的ポジションほど得点に関与する場面は多くありません。
しかしグリマルドさんは、そういった常識を覆す得点力を持っています。
ブンデスリーガ2023-24シーズンで10ゴールという二桁得点は、WBとしては異次元の数字です。
欧州5大リーグのフルバック・ウイングバックの中でも、これだけの得点数を記録した選手は極めて稀であり、グリマルドさんの攻撃性能が他の追随を許さない水準にあることを証明しています。
「グリマルドさんをゴール前でフリーにさせたら危険」という評価は、欧州のサッカー専門家の間でも広く共有されています。
攻撃的なサイドバックやウイングバックが活躍する現代サッカーの中でも、グリマルドさんのように攻撃での数字を残せる選手はほんの一握りです。
コントロールシュート・ダイレクトシュートのパターン
グリマルドさんのゴールパターンは多彩で、相手守備陣にとって予測が難しいのが特徴です。
①ペナルティエリア内でのコントロールシュート(サイドネット狙い)
②速いクロスに合わせたダイレクトボレー
③ペナルティエリア外からの正確なシュート
④直接フリーキック
⑤インナーラップからキーパーと1対1を作るシュート
これだけのバリエーションを持つため、どの場面でもゴールの可能性があります。
特にサイドネットに流し込むコントロールシュートは左足の精度の高さを最大限に活かしたもので、GKがセーブしにくい軌道を描きます。
アタッカー顔負けの得点センスを持ちながらも、守備にも貢献できるのがグリマルドさんならではの強みです。
グリマルドのゴール関与度データ比較表
グリマルドさんの攻撃貢献度を他のトップWBと比較すると、その異次元ぶりがより鮮明になります。
| 指標 | 内容 |
|---|---|
| 2023-24ブンデスリーガ アシスト | 13(リーグ1位・アシスト王) |
| 2023-24全公式戦ゴール関与数 | 32(12G+20A) |
| ファイナルサードパス成功数 | ブンデスリーガのFB中トップクラス |
| 大チャンス創出数 | 18(レバークーゼン1位) |
| 決定的パス数 | 79(リーグ突出) |
これらの数字は、グリマルドさんがレバークーゼンの攻撃において「中心的な選手の一人」であることを明確に示しています。
インナーラップとオーバーラップ|攻撃の多彩な選択肢
グリマルドさんのプレースタイルを際立たせているのが、攻撃時の多彩な動きのパターンです。
インナーラップとオーバーラップを状況に応じて使い分けることで、相手守備陣に的を絞らせません。
インナーラップで作り出す中央突破パターン
インナーラップとは、サイドの選手が外側ではなく内側(中央方向)に走り込むプレーです。
グリマルドさんは左ウイングが外側でボールを持った際に、その内側のハーフスペースに走り込むインナーラップを多用します。
このプレーによって相手センターバックやミッドフィルダーとの1対1を作り出し、キーパーと直接対峙する場面を生み出すことができます。
ベンフィカ時代にもこの動きでゴールを重ねており、左ウイングがマークを引き付けている間に内側のスペースへ飛び込む動きは、長年の経験で洗練されています。
左足の精度があるため、インナーラップでボールを受けてそのままシュートに持ち込む形が特に効果的です。
センターフォワードがサイドに流れてスペースを作り、グリマルドさんが中央に入ってボールを受けて得点するパターンも、試合を重ねるごとに磨かれています。
オーバーラップでサイドを制圧する攻撃設計
一方でオーバーラップ、つまり外側を回って前線に上がる動きも、グリマルドさんの武器の一つです。
レバークーゼンのシャビ・アロンソ監督の3-4-3システムでは、左ウイングバックが高い位置を保つことが求められます。
グリマルドさんはウイングが内側に絞った際に外側を駆け上がり、相手の守備ラインを広げる役割を担います。
このオーバーラップによって相手の守備バランスを崩し、中央の選手がフリーになるスペースを生み出す効果があります。
サイドからの深い位置へのランは相手CBにとって追いかけにくい動きで、そこから送り込むクロスがアシストに直結するケースも多いです。
左ウイングとのコンビネーションプレー
グリマルドさんのプレースタイルで特に見事なのが、左ウイングとの連携です。
左ウイングとのワンツーや、左ウイングのマークを引き付けてからグリマルドさんがフリーになるコンビネーションは、対戦相手にとって脅威となります。
2023-24シーズンのレバークーゼンではフロリアン・ヴィルツやヴィクトル・ボニフェイスとの連携が光り、グリマルドさんのアシストの多くがこうしたコンビネーションから生まれました。
相手の守備陣がグリマルドさんのインナーラップを警戒すれば外側が空き、外側のオーバーラップを警戒すれば内側が空くという構造により、守備側にとって対応が非常に難しくなります。
このように複数の攻撃パターンを持つことが、グリマルドさんが世界トップレベルのWBとして認められる大きな理由です。
試合のリズムを支配するビルドアップ力
グリマルドさんはラストパスやシュートが上手いだけの選手ではありません。
試合全体のリズムを作り出す能力が、他の攻撃的サイドバックとは一線を画す部分です。
カンテラ育ちが生み出す高いボールポゼッション意識
グリマルドさんはスペインの名門FCバルセロナのカンテラ(下部組織)で育ちました。
バルセロナのユース育成では、ボールポゼッションを高めてゲームをコントロールする思想が徹底的に叩き込まれます。
その教育がグリマルドさんのプレースタイルの根幹となっており、ボールを保持して時間を作ること、味方とのパス交換でリズムを生み出すことへの意識は他の選手と比べても突出しています。
プレッシャーを受けた場面でも慌てることなく、ボールを落ち着かせて次のプレーにつなげる能力は、バルセロナ流のサッカーで培われたものです。
これはサイドバックに転向する前にミッドフィルダーとしてプレーした経験も活きており、中盤的な視野の広さがサイドバックとしての動きに組み込まれています。
ハーフスペース活用とポジショニングの巧みさ
グリマルドさんが守備側にとって厄介なのは、常に相手が飛び込めない位置でボールを受ける意識の高さです。
ハーフスペース(サイドと中央の間のゾーン)でボールを受けることを好み、その位置から攻撃のオプションを複数持てる場所を選んでプレーします。
スピードで相手を振り切るタイプではなく、ポジショニングと状況判断でスペースを見つける頭脳的なプレーヤーという表現が最も適切です。
相手がプレッシャーをかけてくる前に、素早い判断でボールをはたいて次のエリアに移動する動きは、多くのDFを無効化します。
これはバルセロナのカンテラで習得した「ポジショナルプレー」の思想が体に染み込んでいるからこそできる動きです。
パスからチャンスを演出するゲームメイク能力
グリマルドさんのビルドアップにおけるパスの質は、特筆すべきレベルにあります。
味方選手の動き出しを的確に読み、要求する位置にピンポイントでパスを届ける精度は、MF顔負けのゲームメイク能力です。
ディフェンダー裏を狙う動きに合わせたスルーパスやロブパスも高い精度で通せるため、前線の選手は信頼してグリマルドさんにボールを預けることができます。
2023-24シーズンのレバークーゼンでは決定的パスを79本記録しており、これはチームの攻撃を「ゲームメイカー」として支えた証拠です。
シュートもパスも高精度で、攻撃の起点にも終点にもなれるのがグリマルドさんの最大の強みと言えるでしょう。
高いサッカーIQと戦術的柔軟性
グリマルドさんのプレースタイルの核心は、ここにあるかもしれません。
身長171cmと欧州では小柄な体型でありながら、世界トップクラスのWBとして活躍できる理由が高いサッカーIQにあります。
小柄な体格を補う頭脳的なプレーの実態
グリマルドさんは身長171cm、体重69kgという欧州基準では決して大柄ではない体格の持ち主です。
しかし、この体格的なハンデを「頭脳」で完全に補い、むしろアドバンテージに変えています。
スピードで勝負するタイプではなく、テクニックとキック精度、そして状況判断で勝負するプレーヤーです。
相手が飛び込めない位置にあらかじめポジションを取ることで、フィジカルコンタクトを避けながら効果的なプレーを続けます。
これはスペインのカンテラで培われたサッカーIQの産物であり、ドリブルで突破するよりも賢いパスやポジショニングで局面を打開するスタイルは、日本人のような小柄な選手が参考にすべきプレースタイルとも言われます。
状況判断力とスペース認識の高さ
グリマルドさんのプレーを注意深く観察すると、常に最適な場所にいることに気づきます。
チームがボールを保持している際には、効果的な位置に素早く動いて次のパスコースを作り出します。
ボールを失った瞬間には、迅速に守備のポジションに戻るトランジションの速さも持ち合わせています。
3-4-3システムにおいて、グリマルドさんが積極的に攻撃に参加できるのは、このトランジションの速さとポジショニングの正確さがあるからこそです。
試合状況を瞬時に読み取り、チームが必要としているプレーを選択する判断力は、欧州のトップコーチたちが高く評価するポイントです。
プロフィール表とグリマルドの基本データ
グリマルドさんの基本的な情報を以下の表にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本名 | アレハンドロ・グリマルド・ガルシア |
| 生年月日 | 1995年9月20日 |
| 2026年04月21日現在の年齢 | 30歳 |
| 出身 | スペイン・バレンシア |
| 身長 | 171cm |
| 体重 | 69kg |
| 国籍 | スペイン |
| ポジション | LSB / LWB |
| 所属クラブ | バイエル・レバークーゼン |
| 個人タイトル | ブンデスリーガ2023-24アシスト王 |
グリマルドさんのプロフィールで注目したいのは、バレンシア出身という点です。
バレンシアはスペイン第3の都市で、地元クラブのバレンシアCFを擁するサッカー熱の高い地域として知られています。
そのバレンシアで幼少期を過ごし、バルセロナへ移って才能を開花させた経緯は、グリマルドさんのプレースタイルの基盤を形成しています。
アレハンドロ・グリマルドのプレースタイルの土台|経歴と守備貢献
- バルセロナBからベンフィカ移籍の経緯
- レバークーゼンでのシャビ・アロンソ戦術との融合
- 守備面での貢献と課題
- スペイン代表での役割とユーロ2024優勝
- 2024-25シーズンの成績と評価
バルセロナBからベンフィカ移籍の経緯
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グリマルドさんのプレースタイルを理解するには、その経歴を紐解くことが欠かせません。
バルセロナのカンテラからベンフィカへの移籍は、グリマルドさんのキャリアにおける重要な転換点でした。
バレンシアからバルセロナへ移籍した才能の萌芽期
グリマルドさんは2006年、10歳の時にスペイン・バレンシアCFのユース組織に加入します。
この時のポジションはサイドバックではなく、攻撃的なミッドフィルダーでした。
バレンシアのユースで当時10番をつけてプレーしていたことが、後のゲームメイク能力やビルドアップセンスの原点となっています。
2008年、12歳の時に欧州最高峰のユース組織を持つFCバルセロナへ移籍します。
バルセロナのカンテラではフベニールの年代からサイドバックにコンバートされ、現在のポジションの基礎が形成されました。
バルセロナの育成哲学である「ポジショナルプレー」「高いボールポゼッション」「インテリジェントな動き」が、グリマルドさんのプレースタイルの核となっています。
2011年9月、15歳349日という若さでバルセロナBの公式戦(FCカルタヘナ戦)にデビューし、当時のスペイン2部リーグ最年少出場記録を樹立しました。
バルセロナでの屈折と放出 → ベンフィカへの道
バルセロナのカンテラで才能を開花させたグリマルドさんでしたが、トップチームへの道は平坦ではありませんでした。
2013年に膝の重傷を負い長期離脱を余儀なくされますが、2014年に復帰して再びチームの中心選手として活躍します。
2015-16シーズンにはバルセロナBのキャプテンを務めるまでに成長しましたが、出場機会を求めてのフラストレーションが高まっていたこの時期に転機が訪れます。
2015年10月、スペインのラジオ局「RCA1」のインタビューで、当時のトップチーム監督であったルイス・エンリケさんを批判するコメントを発してしまいます。
このコメントにクラブは不快感を示し、グリマルドさんの放出を決定しました。
2015年12月、ポルトガルの強豪SLベンフィカへの移籍が決まり、グリマルドさんのキャリアは新たなステージへ進みます。
この移籍は当初は残念な形での別れでしたが、結果的にグリマルドさんにとって世界的な名声を得るための最高のステップとなりました。
ベンフィカ7年間での成長と実績
ベンフィカへの移籍後、グリマルドさんは着実に成長を遂げます。
2016年1月のタッサ・ダ・リーガ、モレイレンセFC戦でデビューを果たすと、翌シーズンからスタメンに定着します。
2017-18シーズンにはレギュラーとして安定した成績を残し、2018-19シーズンには公式戦54試合に出場して7ゴール・13アシストを記録します。
同シーズンにはUEFAヨーロッパリーグで優秀選手に選出され、欧州全体からの注目を集めることになりました。
ベンフィカでは通算197試合に出場して19ゴールを記録し、ポルトガルリーグのタイトルも複数回獲得しています。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2006年 | バレンシアCFユース加入(MFとして) |
| 2008年 | FCバルセロナユースへ移籍(SBにコンバート) |
| 2011年9月 | バルセロナB公式戦デビュー(最年少記録) |
| 2015年10月 | 監督批判コメントにより放出決定 |
| 2015年12月 | SLベンフィカへ移籍 |
| 2016-17 | ベンフィカでスタメン定着 |
| 2018-19 | 公式戦54試合7G13A・EL優秀選手 |
| 2023年夏 | バイエル・レバークーゼンへフリー移籍 |
レバークーゼンでのシャビ・アロンソ戦術との融合
グリマルドさんのプレースタイルが世界的に注目されたのは、間違いなくレバークーゼンへの移籍以降です。
シャビ・アロンソ監督の戦術とグリマルドさんの特性が見事にはまり、歴史的なシーズンを生み出しました。
3-4-3システムにおけるLWBの役割と自由度
シャビ・アロンソ監督が採用する3-4-3システムでは、ウイングバックに非常に高い攻撃的自由度が与えられます。
3バックシステムの特性として、センターバックが3枚いることでウイングバックが攻撃に参加しても後方のカバーが確保されます。
グリマルドさんが積極的に攻撃参加しても、センターバックや中盤の選手が適切にカバーするため、全体の守備バランスが崩れないよう設計されています。
この戦術的な仕組みにより、グリマルドさんは守備への過大な負担から解放され、攻撃的な自由を持ちながらも責任ある守備を果たすという理想的な形が実現しました。
LWBというポジションで、ほぼウイングに近い役割を担いながら得点・アシストの両面で結果を出せるのは、この戦術的背景があってこそです。
ブンデスリーガ無敗優勝への貢献
2023-24シーズン、レバークーゼンはブンデスリーガ無敗優勝という歴史的な偉業を達成しました。
34試合を全勝で乗り切ることはなく、数試合は引き分けを挟みながらも一度も敗れることなくシーズンを終えた記録的な快挙です。
このシーズン、グリマルドさんはブンデスリーガだけで10ゴール・13アシストを記録し、チームのリーグ最多ゴール関与選手の一人として優勝の立役者となりました。
DFBポカール(ドイツカップ)でも優勝を果たし、グリマルドさんは2冠達成に大きく貢献しています。
欧州カップ戦ではELファイナルまで進出し、惜しくも敗れましたが、シーズン全体を通じてグリマルドさんの全公式戦12ゴール・20アシストは、チームの中核を担った証と言えます。
レバークーゼン移籍後の年度別成績表
| シーズン | リーグ | 出場 | ゴール | アシスト | タイトル |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023-24 | ブンデスリーガ | 全試合 | 10 | 13(アシスト王) | BL・DFBポカール優勝 |
| 2023-24 | 全公式戦 | – | 12 | 20 | 欧州2冠(BL・DFB) |
守備面での貢献と課題
グリマルドさんは攻撃的なプレースタイルで注目されることが多いですが、守備面についても詳しく見ていきましょう。
守備にも確かな貢献がある一方で、課題もあります。
1対1守備の粘り強さと強み
グリマルドさんの守備面での最大の強みは、前を向いた相手との1対1守備の粘り強さです。
相手選手にドリブルで突破されることは比較的少なく、冷静に対応して相手の前進を遅らせることができます。
特に対人守備においては、小柄な体格でも素早いフットワークと低い重心を活かして相手との間合いを上手にコントロールします。
ボール奪取においても、パスをカットするインターセプトの能力は高く、守備から素早くカウンターに転じるトランジションでもチームに貢献します。
守備時の素早い寄せで相手選手に自由を与えず、ボールを奪う場面も多く、攻撃的なイメージとは裏腹に守備でも確実な貢献をしています。
空中戦・カバーリングの弱点と改善
一方で、グリマルドさんのプレースタイルにおける弱点として挙げられるのが空中戦とカバーリングです。
身長171cmという体格の制限もあり、クロス対応や高さのある相手との競り合いでは不利になる場面があります。
裏のスペースを狙われた際の対応も課題で、背後を取られてピンチを招く場面も試合の中では見られます。
守備の準備が遅れて突っ込んでしまい、逆を取られるケースも指摘されており、現時点では純粋なサイドバックよりもウイングバック起用が最適解とされています。
ただし、シャビ・アロンソ監督の3バックシステムがグリマルドさんの守備的な弱点を構造的にカバーしているため、チーム全体の守備バランスが崩れるシーンは限られています。
WBとしての守備における3バックシステムとの相乗効果
グリマルドさんがWBとして守備と攻撃の両立を実現できている背景には、レバークーゼンの戦術的な設計があります。
3バックシステムでは5バックに近い形でブロックを組むことができ、ウイングバックが守備に参加する際には3枚のセンターバックがカバーに入る構造です。
グリマルドさんが攻撃に上がっても、後方のセンターバックが対応するため全体の守備ラインが崩れにくくなっています。
この戦術的な相乗効果によって、グリマルドさんは攻撃では自由に動き、守備でも役割を果たすという理想的なバランスを実現しています。
グリマルドさん自身の守備能力の向上と、チームの戦術的フォローが組み合わさることで、世界最高水準のWBとしての地位を確立しました。
スペイン代表での役割とユーロ2024優勝
クラブでの活躍が認められ、グリマルドさんはついにスペイン代表への道を切り開きます。
代表でのプレースタイルとユーロ2024での優勝貢献について詳しく見ていきます。
初招集から代表定着までの経緯
グリマルドさんが28歳でスペインA代表に初招集されたのは2023年のことです。
クラブレベルでは早くから優れたパフォーマンスを見せていましたが、スペインは左サイドバックの選手層が厚く、代表入りには時間がかかりました。
2023年11月のUEFA EURO 2024予選でA代表デビューを飾り、デビュー戦では見事なアシストを記録してチームの勝利に貢献しました。
当時の左サイドバックのライバルはバレンシアCFのジョルディ・アルバさんとバルセロナのアレハンドロ・バルデさん、そしてレアルマドリードのフラン・ガルシアさんでした。
バルデさんが負傷によりシーズン絶望となり、フラン・ガルシアさんの出場機会減少という状況も追い風となり、グリマルドさんはユーロ2024本大会メンバーに選出されます。
ユーロ2024本大会でのスペイン優勝への貢献
2024年夏に開催されたUEFA EURO 2024に、グリマルドさんはスペイン代表の一員として参加しました。
スペインは大会を通じて安定した成績を残し、決勝でイングランドを2-1で破って優勝を果たします。
グリマルドさんはこの優勝メンバーの一員として、スペインのユーロ2024制覇に貢献しています。
代表では主に左サイドバックとしてプレーし、クラブと同様に攻撃的な動きで多くのチャンスを演出しました。
このユーロ優勝により、グリマルドさんのスペイン代表内での地位は一段と強固なものとなりました。
バルデ・ガヤ・フラン・ガルシアとのポジション争い
スペイン代表でグリマルドさんが争うポジションは、左サイドバックです。
ライバルはバルセロナのアレハンドロ・バルデさん(攻守のバランスに優れる)、バレンシアのホセ・ルイス・ガヤさん(守備力に定評)、レアルマドリードのフラン・ガルシアさん(強力な推進力)です。
グリマルドさんはこの中でも攻撃面での圧倒的な実績を強みとしており、クロス精度とゴール関与数では群を抜いています。
ただし守備面ではバルデさんの方が安定しているとされており、代表での定着にはバルデさんとの競争が続く見込みです。
ユーロ2024の優勝によって代表内での信頼を高めており、今後も重要な大会で選出され続けることは間違いないでしょう。
2024-25シーズンの成績と評価
ブンデスリーガ無敗優勝という歴史的シーズンを経て、グリマルドさんは2024-25シーズンも注目の的です。
最新シーズンの成績データ
2024-25シーズンのグリマルドさんは、前シーズンの驚異的な数字から期待値が大幅に上昇した状態でシーズンをスタートしました。
前シーズンの実績を引き継ぎ、レバークーゼンの攻撃を牽引する存在として継続的に活躍しています。
左ウイングバックとして試合を重ねるごとにチームのシステムへの理解を深め、シャビ・アロンソ監督の戦術の中で欠かせないピースとして機能しています。
ゴールとアシストの数字は前シーズンほどの異次元ぶりはないものの、安定してチームに貢献する選手として評価は高い水準を保っています。
世界トップクラスのLWBとしての市場価値
グリマルドさんの市場価値は、近年で大幅に上昇しています。
2023-24シーズンの活躍以降、世界中の強豪クラブからの関心が報じられており、レアルマドリードやバルセロナなどのビッグクラブが以前から注目しているとも伝えられています。
左ウイングバックないし左サイドバックで世界最高水準の選手を探しているクラブにとって、グリマルドさんは最優先候補の一人として常に名前が挙がります。
2025年現在、レバークーゼンとの契約が続いており、クラブ側も引き続き中核選手として起用しています。
ユーロ2024の優勝によるスペイン代表での評価上昇も加わり、グリマルドさんの市場価値は欧州左SB・WBの中でもトップクラスです。
今後の移籍動向と将来展望
グリマルドさんのキャリアの将来展望について、多くのサッカー関係者が注目しています。
現在30歳で、まさにキャリアのピークを迎えている年齢です。
今後さらに経験を積み、守備面の課題を克服すれば、欧州最高レベルのどのクラブでも通用する選手になれると評価されています。
スペイン代表の左サイドバックとして2026年のFIFAワールドカップ出場を目指す立場でもあり、代表での活躍が今後のキャリアをさらに高めることになりそうです。
精密機械のような左足と高いサッカーIQを武器に、グリマルドさんは現代フットボールにおける最高のウイングバックとしての地位を確立し続けています。
アレハンドロ・グリマルドのプレースタイルの総まとめ
- スペイン・バレンシア出身の左ウイングバックとして世界的評価を受ける選手
- バルセロナのカンテラでサイドバックにコンバートしプレースタイルの基盤形成
- 2023年夏にバイエル・レバークーゼンへフリー移籍し新たな挑戦
- 2023-24シーズンにブンデスリーガで10ゴール・13アシストを記録
- 全公式戦12ゴール・20アシストという規格外のWB成績を残す
- ブンデスリーガ2023-24アシスト王を獲得しチームの無敗優勝に貢献
- 精密機械のような左足キックの精度がプレースタイルの最大の武器
- インナーラップとオーバーラップを状況で使い分ける攻撃的なプレースタイル
- バルセロナ仕込みのビルドアップ力と高いサッカーIQが際立つ
- 守備面は1対1の粘り強さがある一方、空中戦・カバーリングは課題
- 2023年に28歳でスペインA代表に初招集された遅咲きの代表選手
- UEFA EURO 2024本大会に参加しスペインの優勝に貢献
- 身長171cmの小柄な体格を高いIQとテクニックで補う頭脳派プレーヤー
- シャビ・アロンソ監督の3-4-3システムで攻守両面の理想的な役割を担う
- 市場価値は欧州左SB・WB中トップクラスで今後のさらなる飛躍が期待される
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